中野こども病院 小児外科 

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陰唇癒合(いんしんゆごう)

よく見てみましょう。

いんしん? ゆごう?


この写真をみて、おかしいと思われるお母さんが何人おられるでしょうか?

これはどこでしょう?

これは女児の赤ちゃんの外陰部です。ほとんどのお母さんは全く見ていません。 おしめをかえるとき足を開いただけでは見えません。そのつもりで、よく開いて、さらに開かないと見えません。 でも、ほとんどのお母さんは見てもおかしいと思わないようです。

どうおかしいのでしょう?

これでは膣が見えませんね。膣や尿道口の前で陰唇が両サイドからくっついているのからみえないのです。

この部分は、じくじくしていて、くっつきやすいと覚えておいて下さい。

いつ頃から、くっつくの?

カナダの小児科医で10000人新生児を観察した人がいて、生まれたときには全員開いていたそうです。だから、これは後天的な疾患です。いつ頃くっつくかはまだ定かではありません。わたしの経験では、くっつく子は、3ヶ月健診ですでにくっつくいています。生後早期にくっつくようです。

症状は?

症状はほとんどありません。だから、放置されがちです。しかし、おしっこがでにくく、膀胱炎や腟炎をおこしやすい状態です。

乳児健診でもあまりみていません

乳児健診でも見落とされていることが多いようです。健診でみようとすると、中には、何をするんですかと、おこりだすお母さんもおられますが、そうではなく、ぜひ、健診できちっと見て貰って下さい。

見つかったら小児外科へ

小児外科でみています。解放すると、全くかたちが違うのでびっくりされることでしょう。おしっこもちゃんと前に飛ぶようになります。


中野こども病院 小児外科 松川泰廣

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