赤ちゃんのへそに赤い肉のかたまりがある。じくしくする。出血する。
赤ちゃんが生まれるとへそのお(臍帯)を切りますね。へそのおは、赤ちゃんとお母さんを結ぶ大切な臓器で妊娠中は血行が豊富です。臍帯を切ると、臍帯の血行が途絶え急速に縮んでゆき皮が張ってへこんだ臍になります。 へそのおの血行がよすぎると赤ちゃんの臍にへそのおのなごりが肉として残ることがあります。これが臍肉芽腫です。赤い肉のかたまりです。じくじくしたり、こすれて出血したりします。出っ張っているものは糸でしばったり硝酸銀で焼いたりして外来で治療できます。しかし、どうしても治りきらないものは手術で切除することもあります。 少しつけ加えると、へそは、発生の初期には腸管や膀胱とつながっています。へその緒のなごりが臍肉芽腫ですが、これとは別に、発生期の腸管の一部が臍に残ったり(臍ポリープ)、膀胱とつながりが臍に残っていることがあります(尿膜管遺残)。これらは臍肉芽腫とは別のもので手術が必要です。治りにくい場合はこれらも考えなければいけません。 ぜひ小児外科へ。
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