社会医療法人 真美会 大阪旭こども病院

〒535-0022 大阪市旭区新森4-13-17

交通案内

えいようだより

夏の巻

1、 食事のお話 偏食について

Q. 下痢の時にどんな食事の形態にすれば良いか分かりません

A. 出ている便と同じ形態の食事にしましょう。

水のような便ならスープや重湯を与え、べちゃっとした便ならつぶした根菜類のおじやにしてみましょう。

体調がすぐれなくて食欲のないときは、胃腸への負担が軽い、つまり消化の良いものがおすすめです。

また下痢の時は便と共に水分が多く排泄されるので、水分が不足になりがちです。無理なくこまめに水分補給ができるようにしてあげましょう。

 

Q. お粥はなぜいいの?

A. 普通のご飯と比べるとお粥は消化が良いからです。

胃腸が弱っている時や高熱の時なども、出来るだけ胃腸に優しい食べ物を食べさせてあげましょう。

機嫌が悪いからといって、甘いお菓子やジュースばかりではよくなりません。

*消化が良いものとはどんなもの?

特徴①:食物繊維が少ないもの(青菜、にんじん、じゃがいも、りんご等)

特徴②:低脂肪のもの(鶏のささみ、白身魚、とうふ等)

    食物繊維や脂肪の多い食材は胃での消化に時間がかかるので、その分、負担がかかってしまうのです!

*消化しやすい調理法とはどんなもの?

①食材は薄く切ったり小さく刻む

同じ食材でも切り方や調理法によって消化の速度は変わってきます。

例えば厚切りの牛肉より薄切りの方が消化は早く、野菜類も刻むことで咀嚼を助け、消化酵素と混ざりやすくなります。

②十分加熱してやわらかく調理する

フライや焼き物よりも、油を使っていない蒸し料理や煮物の方が消化速度は速くなります。

さらに、水分を加えることでやわらかくなり、口当たりもよくなります。

③温かい料理にする

やわらかく調理した料理も、冷めるとそのほとんどが固くなり、消化しにくくなってしまいます。

また、冷たい料理は胃腸を冷やすので刺激となり下痢を悪化させかねません。

 

2、行事食について

当院では、入院中の食事をできるだけ楽しく召し上がっていただけるように、月に1回行事食を提供しています。

食事内容は症状にあわせて随時変更しており、常食・軟飯食・7分粥食・つぶし食・離乳食・特別治療食となっています。

2月の行事食 【節分】

 

【常食(1-2歳食量)のメニュー】

食事のポイント

やこめごはんは山梨の郷土食で、節分の頃の行事食として有名です。炒った大豆をごはんと一緒に炊くシンプルな料理ですが、当院では炒り大豆よりも消化のよい水煮を使用しています。豆腐ハンバーグは鬼の顔をイメージして卵焼きで角(つの)、スパゲティーで髪の毛を作りました。

 

7分粥食(1-2歳食量)のメニュー

食事のポイント

体調の悪い時でも見た目で楽しめるよう、鬼をイメージして野菜や卵でお粥をデコレーションしました。

さつま芋のクリーム煮は甘くて食べやすいのでオススメです。

栄養食事指導・相談について

入院・通院に関係なく、食事に関する個別相談が可能です。

祝日を除く、月曜日から金曜日の10時・14時・15時に実施しています。

ご希望の方は一度ご相談ください。電話予約も可能です。
「離乳食ってこれでいいの?」「食物アレルギーがあるんだけど・・・」
「おっぱいがやめられない」「食べムラが大きくて・・・」といった
子どもの食事に関する疑問や心配事を一緒に考えていきましょう♪