社会医療法人 真美会 大阪旭こども病院

〒535-0022 大阪市旭区新森4-13-17

交通案内

外来のご案内

専門外来

 

担当医

専門外来 午前 (小児外科)
松川 泰廣
(小児外科)
松川 泰廣
(心身症)
石崎 優子
(心臓)
寺口 正之
(心臓)
堀 真一郎
午後 (神経)
荒木 敦
(小児外科)
松川 泰廣
(神経)
荒木 敦
(神経)
荒木 敦
(発達)
村上 貴孝
(発達支援)
長尾 靖子
第2、3月曜日
(内分泌)
東野 博彦
田邉 裕子

(心臓)
寺口 正之
(神経)
村上 貴孝
(腎臓)
木野 仁郎
(腎臓)
加藤 正吾
(アトピ-喘息)
原口 耕平
(アレルギー)
副島 和彦
山口 正
(予防接種) (予防接種) (予防接種)

アレルギー外来

診療時間:
毎週 木曜日
午後1時から午後4時

担当:副島 和彦
担当:山口 正

 

アレルギー外来は、アレルギー疾患についての専門外来です。
主として気管支喘息(喘息性気管支炎)、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどのこどもたちが主体です。
気管支喘息に関しては、日本小児アレルギー学会から治療方針のガイドラインがでており、本院においてもこれに沿って治療を行っております。喘息については、発作時の対処も大切ですが、発作のない時の治療がより重要です。発作が起こったらどうするかということよりも、いかにして発作を起こさないか、起こしにくくするかということを目指します。
どの疾患においても家族やご本人の協力なしでは良い成果は得られません。治療に関しては、両親とも十分話し合って進めていくようにしています。
また心理関係の問題が影響することもあります。その様なときには本院専属の臨床心理士も協力いたします。

神経外来

診療時間:
毎週 月、水、木曜日
午後2時から午後4時

荒木敦
担当:医学博士 荒木 敦
(日本小児神経学会専門医、日本てんかん学会専門医)

神経外来では、小児神経疾患全般の診療を行っています。最も多いのは、てんかんの診断と治療に通われている方ですが、重症心身障害児で人工呼吸器や在宅酸素、医療的ケアを必要とする方々の管理や指導も多数行なっています。当院では「在宅支援チーム」を組んで、すべての方に適切な支援が行き届くように配慮しています。
筋ジストロフィーに代表される「神経筋疾患」で当外来に通われている方もおられます。近年は遺伝子診断が保険適応になった疾患もあり、早期診断も可能になっています。在宅人工呼吸器の進歩や治療薬の開発に伴い、症状が進行しても在宅で安定して過ごされている方も増えています。
最近増えているのは「発達症(発達障害)」(自閉スペクトラム症、ADHDなど)を心配されて受診されるケースです。言葉の遅れや、こだわりの強さ、落ち着きのなさや、集団生活でのトラブルなどで受診されます。このような児に対して、まず症状の聞き取りを行い、発達の偏りを数値化する検査と、発達検査を組み合わせて児の特性を判断し、対応のしかたを指導しています。必要な場合には診断書を作成したり、内服治療を組み合わせることもあります。児の特性を、両親を含め周囲が理解した段階で何らかの改善が見られることが多いので、当院では「発達支援外来」(毎月第2、第3月曜)を設けて、より具体的な対応を指導しています。

神経外来

診療時間:
毎週 木曜日
午後2時から午後4時

医学博士 村上 貴孝
担当:医学博士 村上 貴孝
(小児神経専門医、
日本てんかん学会専門医)

対象となる疾患は、てんかんを中心としたけいれん性疾患が最多ですが、重度心身障害児のフォローも行っています。てんかんの治療に関しては、日本てんかん学会の治療指針に準じて、発作型・てんかん分類から使用薬剤を選定し、患児のQOLを高めるように努めています。特に、最近は新規の抗てんかん薬も次々承認されており、当院でも必要な患児には積極的に採用しています。
当院で行う神経学的検査には、脳波、聴性脳幹反応 (ABR)、CT、発達テストなどがあります。脳波、ABRは予約検査となり、水・土・日曜日を除く毎日、最大7名/日まで可能です。また、学齢期の患児用に午後4時からの脳波枠をもうけ、できるだけ学校生活に支障のないように配慮しています。CTは緊急度に応じて随時施行しています。
重症心身障害児(者)への対応も可能な限り行っています。学童期の重心児は生活行為の一環として、吸引や経管栄養など学校でも医療的な処置が必要となることが多いため、養護学校の校医として、また主治医として、学校と密に連携をとり、安全でQOLの高い活動が送られるように協力しています。

発達外来

診療時間:
毎週金曜日
午後2時から午後4時30分

医学博士 村上 貴孝
担当:医学博士 村上 貴孝
(小児神経専門医、
日本てんかん学会専門医)

ADHD、学習障害、アスペルガー症候群・・・。最近、メディアで頻繁に取り上げられるようになった名前です。学校や幼稚園、保育園など集団の場で様々な問題を抱えるこどもたちのことです。しかし、現実では名前ほど現場での理解は広まっているとは言えません。そのため、彼ら(圧倒的に男児が多いのであえて彼らとします)は、様々な問題と直面し悩んだり傷ついたりします。
発達外来では決して診断にこだわることはしません。と、言うのは、今は多動が問題であっても、少し年齢が高くなると学習面、対人面など同じこどもでの問題点が変化することが多いからです。そのため、発達外来では、個人個人の発達の特徴を心理士による検査や見立て、医師による評価を総合して判断し、その時点で彼らに対しどのようなサポートや指導が必要かを保護者や関わる人たちと共有していくことを目的としています。

発達支援外来

診療時間:
第2、3月曜日
午後1時30分から午後3時30分

担当:長尾 靖子

言葉が遅い、かんしゃくがひどい、落ち着きがない、食事の好き嫌いが強い、集団生活が始まったけれど皆と同じことができない、忘れ物や落し物がひどい等々・・・お子さんの発達の気がかりや生活の中の困りごとが、まだ小さいから?個性の範囲?親や兄弟も同じような様子だったから?と判断を迷うことがあるかと思います。保護者や先生、周囲の大人を困らせる子どもたちは、自分も困っている子どもである可能性があります。大人側が考え方や対応の仕方を変えて工夫することで、子ども自身の困り具合が減り、落ち着いて過ごせるようになる場合も多くあります。
発達の心配事は小児科も相談先の一つです。発達支援外来ではお子さんの様子をお聞きし、必要に応じて心理検査をして発達の評価を行い、お子さんに必要な支援のアドバイスをさせていただきます。

心臓外来

診療時間:
毎週水曜日
午前9時から午前11時30分
午後2時30分から午後5時

毎週金曜日
午前9時から午前11時30分

医学博士 寺口 正之
担当:医学博士 寺口 正之
(小児循環器専門医)
担当:堀 真一郎

大阪旭こども病院心臓外来では、川崎病と先天性心疾患を中心に診ております。 2000年(平成12年)1年間にのべ485名の患者数がありました。全例にカラードップラー心エコー図を施行しています。
病気の内訳は、川崎病が最も多く327名(67.4%)、次に先天性心疾患60名(12.4%)、不整脈・心電図異常34名(7%)と続きます。その他、心雑音などで心疾患が疑われたが結果的に正常とされた患者が64名(13.2%)でした。
先天性心疾患は、全出生の0.6%から1%の割合でみられ、決してまれな病気ではありません。当院では年間約3,000例の入院がありますので、他の病気で受診中に偶然発見されることもあります。カラードップラー心エコーにより、心臓病の診断は正確に行えます。正確な診断がつくと、確実な治療方針が決定されます。幸いにして、60名の先天性心疾患の患児のほとんどが直ちに手術を要することはありませんでした。手術が必要な場合は関西医大と提携して治療にあたります。

腎臓外来

診療時間:
毎週 火・金曜日
午後1時30分から午後3時30分


担当:加藤 正吾

担当:木野 仁郎

 

日本では、幼児期や学校での検尿システムが充実しています。また、健診時や他の病気の 時に偶然尿異常(血尿や蛋白尿)を指摘されることもあるでしょう。一般に小児科の腎臓外来は、そのような子ども達の尿異常について、腎炎やネフローゼなどの診断を行って治療や生活管理(食事や運動指導)をするのが主な役割でした。しかし当院ではそれだけでなく、エコー(超音波)検査を行うことにより、上記の腎疾患以外に夜尿症や泌尿器科的な病気にまで守備範囲を広げています。
乳児が熱を出した時に忘れてならないのは、尿路感染症になっていないかどうかを診ることです。尿路感染症は意外と多く小児の0.3から3%が罹るといわれています。そんな時には腎臓から尿管・膀胱にかけての先天異常(膀胱尿管逆流、水腎症、低形成腎など)がないかどうかは必ずエコーで検査を受けましょう。将来成長して腎不全になるかどうか大体わかります。

内分泌外来

診療時間:
毎週 火曜日
午後1時30分から午後3時

 

 


担当:田邊 裕子

医学博士 東野 博彦

「小児の内分泌疾患」は患者さんの数そのものが多くなく、小児科医が生涯に一度も経験しない疾患も多くあります。
しかし、各種ホルモンの異常の疾患は生涯にわたる継続治療が必要なものもあります。そして、診断のきっかけとなるのは「体重が増えない」「体重が増えすぎる」「背が伸びない」「背が急に伸びた」といった子どもの発育の「みだれ」です。そのほとんどが内分泌の病気ではないのですが、中には長い間見逃されている疾患もあります。
最近では、小児期の生活習慣病が増加しつつあります。これらの病態はお薬を飲めば治るというものではありません。生活指導を行う中で子供と保護者の方に心理的なサポートの必要なこともあります。大阪旭こども病院の各専門のスタッフと協力しながら診断し、長期にわたる治療を支え、子どもの健やかな成長のお手伝いをしたいと思っています。
疾患例:成長ホルモン分泌不全性低身長、甲状腺機能亢進症・低下症、生活習慣病(肥満症、高血圧、高脂血症、2型糖尿病)、1型糖尿病、性早熟症、性腺機能低下症

アトピー喘息外来

診療時間:
毎週 水曜日
午後2時から午後4時30分

 

 


担当: 原口 耕平

 アレルギー疾患は近年明らかな増加傾向にありますが、診断がついていなかったり、標準的な治療が受けられていないケースが散見されます。本来、標準的な治療には一般に親御さんが思われているよりも、はるかに多い量、多くの期間の治療、あるいは専門的な検査が必要となりますが、そういった認識はまだ十分に浸透しているとは言い難い状況です。

 肺炎やけいれんなど、他の疾患で入院される患者さんでもアトピーや喘息で困っている方は多く、退院後には当院での外来治療の継続を希望される方も多かったのですが、アレルギー外来の予約数が限られていたため、その受け皿になる外来がこれまでありませんでした。

 この問題を解決するために2020年6月に当外来を設立し、主には食物アレルギーを伴っていないアトピー性皮膚炎や気管支喘息、さらには従来の一般外来ではケアしきれなかった鉄欠乏性貧血や周期性発熱症候群(PFAPA)などの疾患を診察しています。当院は関西医科大学附属病院とも連携していますので、治療困難な症例については適宜紹介も行なっています。また、長期管理が軌道に乗った時点で、希望があればかかりつけの医院・クリニックに逆紹介し、地域連携としての機能も担っていきます。

 アトピー性皮膚炎や喘息で診断がついていない方、あるいは治療をしているのに治りが悪いとお困りの方は、一度当外来にご相談ください。

心身症外来

診療時間:
毎週 火曜日
午前9時から午後2時
予約制(初診は50分以内・再診は20分以内)

医学博士  石崎 優子
担当:医学博士 石崎 優子

「心身症」は自律神経やホルモン・免疫系の不調によって起こり、発達の著しい子どもに起こりやすい問題です。自律神経の不調は、血液検査やレントゲン検査・脳は検査などではわかりません。そのため心身症は、長い間気分的なものとして放置されていました。しかしこれらはれっきとした身体の症状であり、仮病でも錯覚でも気のせいでもありません。また現代の日本で生活している人は、大人も子どもも何らかの心身症をもちやすいのです。腰痛や肩こり・頭痛・腹痛・胸やけなども、広い意味で心身症の一部です。ほとんどの人は症状をもちながら、社会に適応していると考えられます。しかし症状のために生活に支障をきたすようになると治療が必要です。

心身症の治療について

  • 自律神経を調整する薬:自律神経調整薬、漢方薬など
  • 面接による治療:カウンセリング、遊戯療法、箱庭療法など

なぜ治療に面接が必要か

自律神経は、身体状況のほかに感情面の変化にも大きく影響を受けます。例えば、運動をすると動悸がはげしくなりますが、緊張したり恐怖を感じたりといった感情が変化した場合でもドキドキします。また涙は動物本来の働きとして、目にゴミが入ったときなどにでるものですが、人間の場合、悲しいときやうれしいときなどに出ます。

心身症は、こころが知らず知らずのうちに無理を続けた結果、自律神経の不調が蓄積して、身体症状となって現れるものです。自分の力以上に頑張ってしまいますが、本人はそれに気づいていません。したがって心身症に対しては、自分をよく知るためのカウンセリングが有効です。さらに子どもの心身症では、親御さんのカウンセリングにより、お子さんを理解して支援しやすくなります。

小児外科外来

診療時間:
毎週 火・金曜日

(金は午前のみ)
午前9時から午前11時30分
午後2時30分から午後5時


担当:松川 泰廣
(日本外科学会専門医・指導医、日本小児外科学会専門医・指導医、日本小児泌尿器科学会認定医)

日常の小児外科疾患はこちら

私はこれまで40年間、一般病院で小児外科医として診療に携わってきました。この間、近畿圏の5つの病院(和歌山赤十字病院、兵庫県立尼崎病院、大津赤十字病院、北野病院、大阪赤十字病院)で小児外科を立ち上げてきました。

今にして思えば、自分の立ち位置が小児の専門病院や大学病院でなく、一般病院での小児外科であったことが貴重であったと思います。この40年間、全ての子供たちの来院から手術、術後、外来フォローまでの全ての経過を一人全部で見る事が出来ました。そして子供たちから多くのことを教えて貰い、多くの喜びを与えて貰いました。一般病院で小児外科を続けることの意味合いが、ようやく解りかけてきたところです。

小児外科の二つの柱

小児外科には、新生児外科を中心としたメジャー疾患と、日常の小児外科疾患の2つの柱があります。メジャー疾患には、新生児の鎖肛や横隔膜ヘルニアや先天性腸閉鎖など大きな疾患があり、小児外科医の華やかな活躍の場ですが、一般の外来に来ることはありません。一般病院の小児外科の外来で重要なのは「外来に来る可能性のある日常疾患」です。

日常の小児外科疾患とは

一般病院の小児科(しょうにか)の外来にくる病気は、ほとんどが日常疾患です。その中で小児外科(しょうにげか)の疾患といえば、鼠径ヘルニア(だっちょう)、陰嚢水腫、停留精巣、臍ヘルニア(でべそ)、包茎などです。これらの疾患はわかりきった疾患のように思われがちですが、必ずしも、疾患概念や治療法が充分理解されているとはいえません。私には小児科(しょうにか)の先生方と小児外科(しょうにげか)医との間で、考え方にかなりギャップがあるように思えてなりません。小児外科(しょうにげか)医ですら日常疾患に力を入れているドクターはかなり少ないのが現状です。私も含め小児外科医は、小児外科の日常疾患の分野で小児科医とのギャップを埋めることに、もっと努力をすべきだろう、と考えています。
小児の便秘も、小児外科で扱っていることが多いのです。便秘がひどいと、裂肛(きれじ)や内痔核(いぼじ)や直腸脱を伴うことになります。腹痛で救急外来を訪れることもあります。便秘は便秘のメカニズムに立ち返って治療しないと一筋縄では治りません。乳児期の胃軸捻転症もよくみます。これは乳児期のげっぷのメカニズムと関係しています。埋没陰茎、陰唇癒合、臍肉芽腫、臍ポリープ、胃食道逆流症、リンパ管腫で悩んでおられる方も多いようです。様々な皮膚腫瘤や漏斗胸も小児外科でみています。
大阪旭こども病院は、今のところ、手術できる体制にはありません。手術すべき疾患は、残念ながら、しかるべき病院に紹介することになります。しかし、注目していただきたいのは、上に挙げた疾患のうちほとんどが、手術をしなくても外来での治療できる疾患であることです。これらをきちんと振り分け、きちんと治療をするのは、一般病院の小児外科医の大きな仕事です。
外来に来る可能性のある疾患をいかに扱ってゆくかは、小児外科(しょうにげか)のみならず小児科(しょうにか)の先生方にとっても重要な分野だと考えております。

日常の小児外科疾患はこちら

予防接種外来

診療時間:
毎週月・ 火・金曜日
午後1時30分から午後3時

ワクチンを接種して、病気を予防しましょう。病気になる苦しみより、注射の痛みの方が我慢できます。
予防接種外来では、主に小児を対象に定期接種と任意接種該当のワクチンを、予防接種ガイドライン(予防接種リサーチセンター)に沿って予防接種を行っています。定期接種に関しては、当院は大阪市から委託された予防接種委託医療機関です。
予防接種要注意者(アレルギー、けいれん、心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患がある場合)の方にも、安心して接種が出来るように体制を整えています(当院の各分野の専門医との連携も可能です)。
また、接種機会を逃した等で接種漏れがあるお子様の接種スケジュール等の相談も可能です。
前日までの予約が必要です。詳しくはこちら